2023年10月17日

韓国の採用・転職市場の動向 2023年7月~9月

世界11ヵ国で人材紹介関連事業を展開するJACグループは、拠点を展開している韓国での、2023年7月~9月の人材紹介の市場動向をまとめました。

韓国の人材紹介市場の動向 2023年7月~9月

※最新の韓国の採用・転職市場の動向レポートがリリースされています。

 

韓国:2023年下半期、2024年の経済成長予想は好調を予想。失業率も改善

求人数前年同期比:161%
求人数前期比(過去3年):

2020年2021年2022年2023年
10~12月1~3月4~6月7~9月10~12月1~3月4~6月7~9月10~12月1~3月4~6月7~9月
98%102%167%88%117%90%96%84%125%104%73%169%

<韓国の国内情勢>

2023年7月、韓国政府は通年の実質GDP成長率を1.4%とし、当初予想の1.6%を下方修正しましたが、下半期は半導体を中心に輸出が徐々に改善するだろうという前向きな見通しをしています。そして2024年の実質GDP成長率を2.4%と見通しを立てており、経済の改善を予想しています。韓国経済に大きな影響を及ぼす主要企業も来年度に向けた新規事業・新戦略の発表がされました。半導体事業を牽引しているサムスン電子では2025年に2ナノ工程での量産を発表。SKハイニックスでは世界最高仕様のメモリー半導体HBM3Eの開発に成功し、2024年上半期より量産が開始されます。

<企業の韓国における現地採用動向>

7~9月の企業求人状況は新規事業の立ち上げ、欠員補充が落ち着き、新たなポジションの採用を開始する企業が目立っていたと感じます。ポジションとしては特に営業職で、韓国での市場開拓の営業人員のご依頼が多い状況です。
日系企業は日本本社との連携の為、依然としてどのポジションであっても日本語を求める依頼が多く、求職者の母数も限られてしまう中、どうしてもベストマッチの紹介に時間がかかる状況です。また給与面でも韓国系、欧米系企業と比較すると日系企業の給与は徐々に魅力が薄くなってきており、今後、日本語話者の候補者数は以前よりも減少していくと予想され、日系企業も求める人物像の変化に対応をせざるをえない状況になると考えられます。

<求職者の動向>

コロナウイルスの流行も落ち着き、一社で3~5年程勤務された方は新たなチャレンジを求めて転職相談をいただくケースが増えてきていると感じます。そのほとんどが20代の方で現職にも満足しているが、違う会社で経験を積みたいという意向で、現職以上の職位や給与、福利厚生のオファーをいただけた場合は転職を決意するパターンが目立ちます。営業職を希望する求職者は多いですが、接待や長時間の運転などを懸念される方が増えてきたように感じます。

JAC Recruitment Korea 社長 鈴木 沙也佳

JAC Recruitment Korea 社長
鈴木 沙也佳

■JAC Recruitment 韓国 概要
https://www.jacgroup.com/ja/jac-locations/jac-korea

■JAC Recruitment 韓国 転職サイト
https://www.jac-recruitment.kr/ja

【ジェイ エイ シー リクルートメント アジア各社の求人数増減一覧】

 前期(4~6月)比前年同期比
シンガポール95%60%
マレーシア111%69%
タイ97%94%
インドネシア64%103%
ベトナム105%114%
韓国169%161%
インド101%164%
日本(※)88%106%

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注)アジア各社の求人数については、アジア各社が意図的に講じた戦略(高額帯年収の求人やスペシャリスト層求人に特化するなど)により、増減する場合もあります。そのため、アジア各社の求人数の増減は、各社の業績を直接反映するものではありません。

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