【2024年】建設・不動産業界の採用市場動向
建設・不動産業界の最新動向と採用市場のトレンドを解説します。採用ニーズが高まっている建築・不動産デベロッパーにおけるDXの推進ポジションやSDGsを具現化するポジションに関して解説します。
2024年4月18日
世界11ヵ国で人材紹介事業を展開するJAC Recruitmentは、JACグループ各社の拠点を展開しているインドネシアでの、2024年1月~3月のホワイトカラー人材紹介の市場動向をまとめました。
求人数前年同期比:134%
求人数前期比(過去3年):
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||||||||
4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 |
97% | 83% | 107% | 138% | 101% | 61% | 129% | 85% | 148% | 64% | 117% | 122% |
2月にインドネシア中央統計局が、2023年の実質GDP成長率を前年比5.05%と発表しました。コロナ渦以降2年連続で5%以上の成長となります。また、2月14日に行われたインドネシア大統領選挙によって、ジョコ・ウィドド前大統領の路線継承を公約に掲げたプラボウォ氏が新大統領に、ジョコ・ウィドド前大統領の長男ギブラン・ラカブミン氏が副大統領に選ばれたことで、2024年も5%以上の成長が期待されています。
2024年の1~3月期は大統領選挙の影響で、通年に比べ企業の採用活動が鈍化しました。これは、新大統領の施策が明らかになるまで、市場の同行を把握したいという動きによるものです。日本人の採用に関してもこの傾向は見られ、採用プロセスが通常より長くなる場合や、3月末まで採用活動をペンディングするといった動きもありました。
IT、FMCG(消費材)といった業種は変わらず多くの求人をオープンにしていますが、首都移転に伴った新首都建設にかかわる建設業や関連業種に関しての採用活動はまだ慎重になっています。
インドネシアでは法律で定められている宗教ボーナスが3月に支給されるため、ボーナス支給後に多くの求職者が転職活動をスタートします。日本人に関しては、日本在住の候補者は年度末を転職のタイミングとして考えていることが多く、1~3月は活発に活動しています。インドネシア在住の候補者に関しては、インドネシア人と同様に宗教ボーナスの支給を待って転職される方がいるため、3月以降に増えてくることが予想されます。また今年の特徴として、4月の卒業後の就職先を探して活動する大学生が増えました。
JAC Recruitment インドネシア法人 アソシエイトダイレクター
山下 冬馬
■JAC Recruitment インドネシア 概要
https://www.jacgroup.com/jp/locations/country/indonesia
■JAC Recruitment インドネシア 転職サイト
https://www.jac-recruitment.co.id/ja