森林は、木材・水資源の供給のほか、生物多様性の保全、 CO2固定による気候変動緩和、防災など、地球環境を支える重要な機能を果たしています。JACグループは、地球環境と社会の持続性に重要な役割を果たす森林の再生のための植林活動に協力しています。
 

One Placement creates One Plant to save the Planet (PPP プロジェクト)の取り組み

JAC グループは、“One Placement creates one Plant to save the Planet”(頭文字をとってPPPプロジェクト)と名付け植林活動を東南アジアで実施し、地球の緑化に向けて熱帯雨林再生活動に取り組んでいます。

この活動は、JAC Group各社を通じて転職された方お一人につき一本の植樹を行うものです。人材紹介を行う会社として、お客様企業、ご登録者の成長・発展を願いながら、環境保全に寄与するすることができ、事業の拡大が自然保護につながる取り組みとなっています。また、お客様企業、転職者の方にこの取り組みを知っていただくために、その年に成約のあったお客様企業、転職されたご登録者の方に、植樹の結果をお伝えするメールをお送りしています。

インドネシア共和国 バリ島

JAC Groupは、2008年よりインドネシア共和国バリ島で、バトゥール山の噴火により草原化した荒廃地に、アンププ、センダン、キャンドルナッツ、メリナなどの在来樹種を植えることにより、本来、森が持つ水源涵(かん)養機能※を取り戻す活動に、特定非営利活動法人アジア植林友好協会(AGFN)を通じ、取り組んでいます。
この地域は、159年前の火山の爆発で失われた森が放置され、湖の水位が2メートルも低下し、溶岩は風化し、砂になり、丈の短い草が繁茂している状況でした(写真左)。
アジア植林友好協会が2007年から始めた植樹活動により、森が回復してきています(写真右)。植林の密度は1ヘクタールあたり約600本と推定。現地の方々からは、もう「森」と呼べる状況であると認識され、また、生活用水を供給する湖の水位も回復しつつあるようです。

 

※ 水源涵(かん)養機能:森林の土壌が降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化させることにより、洪水を緩和し川の流量を安定させる機能のこと。また、雨水が森林土壌を通過することにより、水質が浄化される機能のこと。

マレーシア ボルネオ島

JAC Groupは、2008年よりマレーシアボルネオ島で、伐採によって劣化した二次林におけるフタバガキ在来種の植林を主とした低地熱帯雨林の植生回復と、マングローブ植林による湿地林の保全に、社団法人日本マレーシア協会を通じて取り組んでいます。
また同協会を通じ、サラワク州セメンゴ野生生物保護区にあるオランウータン保護センターが取り組んでいる、オランウータンが暮らす森の保全とオランウータンの保護活動にも協力。マレーシアの熱帯雨林の再生・保全だけではなく、その森に生息するオランウータンを始めとしたさまざまな生命を救うことを目的としています。さらに、このプロジェクトは、苗木作りや植樹作業を地元の人々に協力していただくことで、地域の緑化とともに雇用促進にもつながっています。


2025年度は、ボルネオ島のサラワク州サバル国立公園にて在来種の種のまきつけと育苗管理、既植栽木のメンテナンスと地拵え作業、植林作業などを行いました。また、ボルネオ店では、社員の意識啓発を目的として、毎年現地を訪問して自ら植樹を行い、現地の方と交流をするPPPツアーを開催しています。2025年度は、9月には、当社グループ社員10名と地域の住民60名が参加する植樹プロジェクトを実施しました。

植樹の実績

2025年度までの累計で、インドネシアでは90,100本、マレーシアでは81,481本の植樹を行いました。
 

JACグループ植樹本数データ(累計)

「JACモリンガの森」プロジェクトの開始

2008年から行ってきたインドネシア・マレーシアでの植林活動に加えて、2024年から、沖縄の宮古島とマレーシアにて、スギの10倍以上のCO2吸収力を持つモリンガの植林による森林再生の取り組み「JACモリンガの森」プロジェクトを新たに開始し、さらなる地球温暖化対策と現地の生態系保全、地域活性化に取り組んでいます。

沖縄県 宮古島

JAC Groupは、一般社団法人モリンガの森プロジェクト協会(Moringa Forest Project、以下MFP)の沖縄県宮古島市の狩俣地区での取り組みに協賛して、2024年からモリンガの植樹を開始しました。2025年までに累計4,000本のモリンガを植樹しました。

沖縄県における森林率の平均は46%であるのに対し、宮古島は16%と大変少なく、また2015年からの観光客の急増や、それに伴う建設工事の増加の影響により、CO2排出量は増加傾向にあります。主要産業である観光業を振興しつつ、CO2排出削減を図るため、宮古島市では植樹による課題解決を図っています。
MFPは、モリンガを植林することで脱炭素社会の実現だけではなく、モリンガが持つ高い栄養価と太古の昔から薬としても用いられていた効果効能を生かした商品開発等でビジネスを立ち上げ、地域貢献を果たすことを目的として設立され、JACはその活動に賛同しています。

植樹を開始した2024年7月は、同地区で「JACの森 植樹フェスタ」を開催し、自治会会長や教育委員会教育長、MFP理事長、当社役員が地域住民の皆さまとともに120本のモリンガの苗を植樹しました。当日の様子は『宮古毎日新聞』や『宮古新報』に取り上げられ、地域における環境保全活動として注目を集めました。

2025年6月には、当社グループの顧問・社長と社員12名が参加する植林ツアーを宮古島で実施しました。参加した社員は、植樹作業に加え、地域の人々や行政、学校関係者との対話を通じて、企業が環境保全活動に取り組む意義への理解を深め、日々の生活や仕事の中で自らができることを考え、行動しようとする意識の醸成にもつながりました。

マレーシア ボルネオ島

マレーシアでは、PPPプロジェクトでもご協力いただいている公益社団法人日本マレーシア協会(Japan Malaysia Association、以下JMA)に協力いただき、2024年からボルネオ島にモリンガの苗木を植樹しています。2025年は、3,900本を植樹し、累計の植樹本数は7,900本になりました。マレーシアの気候を考慮しながら、今後、複数回にわたり植樹を予定しています。

タイ チェンライ県

2025年度からは、タイにおいても公益財団法人オイスカを通じた植林活動を開始しました。2025年度に植樹を行ったチェンライ県メースアイ郡ワーウィー地区は、周囲に森林の少ない山地が広がり、乾季には枯れ木の増加により山火事の危険性が高まる地域です。2025年度は、住民約200名が参加し、3,000本の植樹が行われました。


オイスカは、現地住民との対話を重ねながら理解と協力を得て植樹活動を進めています。植樹する樹種は、住民の希望も踏まえ、果実を収穫できるなど、生活にも役立つものが選定されています。


また、2025年度は、オイスカが推進する「子供の森」計画への支援も行いました。この活動では、学校や地域での植林に加え、植栽や維持管理に関する指導、環境教育、学用品の提供などを実施しています。自然を大切にする心を育み、将来の森林づくりを担う人材の育成につなげることを目的とした長期的な取り組みです。2025年度は、タイ国内4地域の7校において、1,000本の植樹が行われました。