※最新のベトナムの採用・転職市場の動向レポートがリリースされています。
世界11ヵ国で人材紹介事業を展開するJACグループは、拠点を展開しているベトナムでの、2023年10月~12月の人材紹介の市場動向をまとめました。
求人数前年同期比:114%
求人数前期比(過去3年):
2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 |
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10~12月 |
1~3月 |
4~6月 |
7~9月 |
10~12月 |
1~3月 |
4~6月 |
7~9月 |
10~12月 |
1~3月 |
4~6月 |
7~9月 |
116% |
88% |
180% |
76% |
60% |
248% |
111% |
84% |
67% |
137% |
119% |
105% |
ベトナム統計総局(GSO)の発表によると、2023年7~9月期のGDP成長率(推定)は前年同期比+5.33%となり、前年同期よりも減速。2011~2023年の7~9月期の比較でもコロナ禍の2020年、2021年を除いたすべての年を下回る結果となり、底堅い成長はしているものの、苦戦している様子が見受けられます。
そのような景況観の中でもサービス業は+6.32%となり、経済成長を牽引しています。主に外国人観光客の増加や国内旅行の活発化が要因と考えられます。
足元の景況観により各企業における採用活動に引き続き濃淡がみられます。特に銀行を中心とした金融業界やIT業界は例年に比べても採用活動への影響が見受けられます。そのような状況のため、増員募集は全体的に少なく、欠員補充が多い状況です。しかし、新規設立企業は昨年比でも増加傾向にあり、設立に伴う採用ニーズが増えている印象です。
例年、年末にかけ採用ニーズはダウントレンドに移行するタイミングとなるため、今年も例年に漏れず採用活動は落ち着いてくる予想となります。一方、今年に入り難易度を増していた労働許可証取得プロセスが9月に入り緩和されたので、日本人を含む外国人雇用の検討を進める企業は今後増えてくることが予想されます。
今後については、求人数同様、来年の旧正月に向けて緩やかにアクティブな人材が減少していくと予測しています。日本からベトナムへの海外転職希望者数については、依然としてやや低調。年齢層別でみると、シニア層の海外転職希望は変わらず強く、実際に本気で活動している方も多い印象です。一方のジュニア・ミドルクラスにおいては、足元の日本の経済状況などから海外就業を希望する潜在層は増えていますが、実際の転職活動にまで踏み込めている方はまだ限定的といえます。
しかし、労働許可証の取得要件が緩和されたことにより、日本人を含めベトナムへの転職希望者の転職活動の抑制要因がなくなったので、求職者にとっては追い風が吹き始めている状況です。

JAC Recruitment ベトナム法人 Regional Director
トゥ・ハー・グエン
■JAC Recruitment ベトナム 概要
https://www.jacgroup.com/jp/locations/vietnam
■JAC Recruitment ベトナム 転職サイト
https://www.jac-recruitment.vn/ja
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