※最新のインドネシアの採用・転職市場の動向レポートがリリースされています。

2023年10月~12月レポート

世界11ヵ国で人材紹介事業を展開するJACグループは、拠点を展開しているインドネシアでの、2023年10月~12月の人材紹介の市場動向をまとめました。

インドネシア:二輪、四輪関連会社の上半期の好調を受けサプライヤー企業も増収

求人数前年同期比:103%
求人数前期比(過去3年):

2020年

2021年

2022年

2023年

10~12月

1~3月

4~6月

7~9月

10~12月

1~3月

4~6月

7~9月

10~12月

1~3月

4~6月

7~9月

72%

186%

97%

83%

107%

138%

101%

61%

129%

85%

148%

64%

<インドネシアの国内情勢>

インドネシア証券取引所に上場している自動車、自動車部品メーカー15社の2023年上半期の決算が発表されました。特に二輪市場に関しては2022年同時期と比較し、販売台数が4割以上増加。これに伴い15社中9社が増収、11社が増益または黒字化となりました。インドネシア最大手のアストラグループと合弁を組んでいるトヨタ、ダイハツ、いすゞの新車販売台数は2022年同時期と比較し7.4%増、ホンダ(二輪)は56%増となりました。

<企業のインドネシアにおける採用動向>

二輪、四輪市場の好調を受け、自動車部品メーカーでの求人が増加しています。日系の自動車部品メーカーの多くは当地で10年以上の操業歴があるため、20~40代を積極的に採用し、若返りを図っている企業が多いように感じます。また、コロナ渦で日本へ帰国した駐在員の後任を日本本社から派遣できない後任者不足の企業が増えている事から、現地採用を選択肢に含めて検討する企業が増加しています。職種としては、最も多いのが営業・購買です。エンジニア・社内ITに関しては、求職者の数が少ない事と20~40代の求職者が少ない事から多くの企業が採用に苦戦しています。

<求職者の動向>

求職者の数として最も多い年齢層は男女とも50~60代、次いで20代の若手の求職者が多いです。
職種としては50~60代ではエンジニア・工場管理が多く、20代の候補者は英語能力や留学経験を生かし海外での転職に挑戦したいという方が多数です。
また、2022年10~12月からの動向として世帯主30~40代の求職者が徐々に増えています。海外での転職理由が子供をインターナショナルスクールに通わせたいという理由で、仕事内容や待遇とは別に生活環境や学費を含めて検討する傾向があります。

JAC Recruitment インドネシア法人 アソシエイトダイレクター
山下 冬馬

JAC Recruitment インドネシア法人 アソシエイトダイレクター
山下 冬馬

■JAC Recruitment インドネシア 概要
https://www.jacgroup.com/jp/locations/indonesia

■JAC Recruitment インドネシア 転職サイト
https://www.jac-recruitment.co.id/ja

【ジェイ エイ シー リクルートメント アジア各社の求人数増減一覧】

前期(4~6月)比

前年同期比

シンガポール

95%

60%

マレーシア

111%

69%

タイ

97%

94%

インドネシア

64%

103%

ベトナム

105%

114%

韓国

169%

161%

インド

101%

164%

日本(※)

88%

106%

※日本企業の海外事業関連求人
注)アジア各社の求人数については、アジア各社が意図的に講じた戦略(高額帯年収の求人やスペシャリスト層求人に特化するなど)により、増減する場合もあります。そのため、アジア各社の求人数の増減は、各社の業績を直接反映するものではありません。