マレーシア:労働市場全体が回復基調へ

求人数前年同期比:99 %
求人数前期比(過去3年):

2021年

2022年

2023年

1~3月

4~6月

7~9月

10~12月

1~3月

4~6月

7~9月

10~12月

1~3月

4~6月

7~9月

10~12月

150%

116%

95%

104%

105%

105%

131%

61%

132%

78%

111%

87%

<国内情勢>

2023年10~12月期のマレーシアの経済状況は、年間を通じて着実に成長し、更に勢いを増しています。マレーシア統計局の報告によると、2023年後半も経済成長は維持され、経済成長率3.9%の増加に寄与。10~12月期の製造業は、石油・化学・ゴム・プラスチック製品のサブセクターの落ち込みに影響され、販売額が1.4%減少しました。マレーシアの経済見通しは、2023年の推定成長率4%に対し、2024年には4.5~5%のGDP成長率を示すと予想され、好転の兆しを見せています。この楽観的な見通しは、外需の顕著な急増によるところが大きく、マレーシア経済の勢いが向上していることを物語っています。

<企業の現地採用動向>

採用環境は顕著な変貌を遂げつつあります。様々な分野でオンライン求人広告が大幅に急増し、特に、情報技術、医療、エンジニアリング、金融、電子商取引が活発で、熟練したプロフェッショナルに常にチャンスがある状況です。更に、再生可能エネルギー、デジタルマーケティング、データ分析などの新興部門が牽引役となり、雇用全体を活性化しています。一方で、特定の分野、特にデジタル技術においては依然としてスキル格差があり、この問題に対処するための政府の努力が続けられているにもかかわらず、必要な専門スキルを持つ候補者を見つけることは依然として困難です。

2024年を展望すると、マレーシアの労働市場全体は回復基調にあり、2024年までにパンデミック以前の水準に回復すると期待されています。外国からの直接投資、政治的安定、良好な経済状況が、この楽観的な見通しの重要な要因であると指摘されています。

<求職者の動向>

採用の競争が激しく、各企業は特定の分野で必要なスキルと経験を持つ候補者を惹きつけるため、積極的に競争力のある給与を提示しています。求職者が最良の機会を得るためには、求職活動に一層の努力を払い、自分の専門性をアピールし、履歴書や面接で効果的に自己PRを行う必要があります。このような積極的なアプローチは、一流のポジションに抜擢される可能性を高めるために不可欠です。

	JAC Recruitment マレーシア法人 社長 ニック・テイラー

JAC Recruitment マレーシア法人 社長
ニック・テイラー

■JAC Recruitment マレーシア 概要
https://www.jacgroup.com/jp/locations/malaysia

■JAC Recruitment マレーシア 転職サイト
https://www.jac-recruitment.my/ja

【ジェイ エイ シー リクルートメント アジア各社の求人数増減一覧】

前期(7~9月)比

前年同期比

シンガポール

91%

80%

マレーシア

87%

99%

タイ

79%

130%

インドネシア

117%

94%

ベトナム

91%

155%

韓国

60%

78%

インド

79%

122%

日本(※)

95%

100%

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