※最新のマレーシアの採用・転職市場の動向レポートがリリースされています。

2023年7月~9月レポート

世界11ヵ国で人材紹介関連事業を展開するJACグループは、拠点を展開しているマレーシアでの、2023年7月~9月の人材紹介の市場動向をまとめました。

マレーシア:経済成長の不透明さから人材獲得の競争力が問われる

求人数前年同期比:82%
求人数前期比(過去 3 年):

2020年

2021年

2022年

2023年

7~9月

10~12月

1~3月

4~6月

7~9月

10~12月

1~3月

4~6月

7~9月

10~12月

1~3月

4~6月

148%

88%

150%

116%

95%

104%

105%

105%

131%

61%

132%

78%

<マレーシアの国内情勢>

2023年後半に経済成長が減速すると予想されている。世界経済の減速による輸出の低迷、外需の悪化やコスト上昇による内需の鈍化、さらにリンギッド安の進行がその要因と考えられます。一方で、政府の金融対策でインフレ圧力が抑えられるという良いニュースもある。エコノミストは、マレーシア全体の今年の経済成長率は4.5%程度になると予測しています。

<企業のマレーシアにおける現地採用動向>

マレーシアの失業率は2023年5月に3.5%まで低下し、2020年2月以来の低水準となりました。失業者数は前年比で9.6%減少し、雇用者数は2.5%増加。これらの数値は労働市場の前向きな傾向を示しており、経済が雇用機会を創出できることを示唆しています。製造業活動が10ヶ月連続で減少するなど、課題も残っていますが、特定の分野では成長の機会が残されており、将来への希望をもたらしています。

<求職者の動向>

不透明な経済情勢を受け、下半期はキャリアアップのために積極的に転職先を探す求職者もいれば、むしろ慎重になって転職をためらうといった様々なアプローチを求職者が取ると予想され、採用市場の競争は激しくなると考えられます。今年の傾向として、求職者は転職時に最大30%の大幅な給与アップを期待しているため、給与アップの提示が20%までに留まる企業は、優秀な候補者を見つけるのに苦労するかもしれません。採用予算が限られている雇用主は、この厳しい雇用市場で競争力を維持するために、福利厚生の充実やその他の待遇面を積極的に考えなければならないでしょう。

JAC Recruitment マレーシア法人 社長 ニック・テイラー

 JAC Recruitment マレーシア法人 社長
ニック・テイラー

■JAC Recruitment マレーシア 概要
https://www.jacgroup.com/jp/locations/malaysia

■JAC Recruitment マレーシア 転職サイト
https://www.jac-recruitment.my/ja

【ジェイ エイ シー リクルートメント アジア各社の求人数増減一覧】

前期(1~3月比)

前年同期比

シンガポール

59%

99%

マレーシア

78%

82%

タイ

82%

138%

インドネシア

148%

100%

ベトナム

119%

91%

韓国

73%

79%

インド

109%

180%

日本(※)

100%

134%

※日本企業の海外事業関連求人
注)アジア各社の求人数については、アジア各社が意図的に講じた戦略(高額帯年収の求人やスペシャリスト層求人に特化するなど)により、増減する場合もあります。そのため、アジア各社の求人数の増減は、各社の業績を直接反映するものではありません。