※最新の韓国の採用・転職市場の動向レポートがリリースされています。
世界11ヵ国で人材紹介関連事業を展開するJACグループは、拠点を展開している韓国での、2023年7月~9月の人材紹介の市場動向をまとめました。
求人数前年同期比:79%
求人数前期比(過去 3 年):
2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 |
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7~9月 |
10~12月 |
1~3月 |
4~6月 |
7~9月 |
10~12月 |
1~3月 |
4~6月 |
7~9月 |
10~12月 |
1~3月 |
4~6月 |
117% |
98% |
102% |
167% |
88% |
117% |
90% |
96% |
84% |
125% |
104% |
73% |
2023年6月上旬にOECDが発表した経済見通しによると、今年の経済成長率を0.1ポイント下方修正した1.5%となりました。韓国の全体景況感は、製造業では半導体市況の悪化や輸出低迷、また高金利による投資減退が影響し、改善されていない状況ですが、非製造業では民間消費が緩やかに回復しているため、少しずつ改善されています。サービス業の雇用回復が進んでいることもあり、5月失業率は2.5%で、過去最低水準となりました。
4月~6月の企業求人状況は対前期比で26%減、対前年四半期で20%減となりました。背景には韓国経済に多大な影響を与えるサムスン電子の第1四半期業績が95%減益となり、半導体の減産方針を発表した影響もある程度有るように感じます。
また、引き続き欠員補充による採用募集があります。特に若手社員の離職が増えつつあり、国内営業職を中心に若手社員の募集が目立っています。
コロナウイルス感染拡大以前と比較すると、在宅勤務が可能な案件や顧客との会食が少ない案件が増加しています。一方で管理職や中堅社員以上の募集は直近で減少傾向にあるように感じます。
転職マーケットには徐々に求職者が戻ってきています。一見、企業にとって採用の選択肢が増えるように見えるため、採用予定企業にとっては歓迎しがちですが、一方で現職中の勤務者が転職を視野に入れ始めたと考えれば、穏やかな部分ばかりでないかもしれません。弊社で転職理由をお伺いすると、「給与を上げたい」が上位回答の常連でありますが、さらに事情を丁寧に伺うと、「上司との人間関係」と挙げる方も少なくなく、本音の退職理由の一つのようです。これからは、全体的な離職率を下げる管理職の力が今まで以上に重要である時代に突入しているようです。

JAC Recruitment 韓国法人 社長
土山 雄一郎
■JAC Recruitment 韓国 概要
https://www.jacgroup.com/jp/locations/korea
■JAC Recruitment 韓国 転職サイト
https://www.jac-recruitment.kr/ja
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